地熱火山ポリニヤにおけるシアノバクテリアの増殖
スノーボールアース — 720 — 635 Ma

地熱火山ポリニヤにおけるシアノバクテリアの増殖

約7億2000万〜6億3500万年前のクライオジェニアン紀、スノーボールアースの氷に閉ざされた海を、火山性の地熱がまれに切り開いたポリニヤが広がります。黒い玄武岩質の砕屑岩やハイアロクラスタイトに縁どられた開水面には湯気が立ちのぼり、表層はシアノバクテリアと初期の真核藻類の密なブルームによってほのかに緑色を帯びています。周囲には新たに凍りつく薄氷と針状のフレイジルアイスが羽のように広がり、火山灰をまとう厚い海氷と氷床が地平線まで続くこの光景は、動物も陸上植物もまだ現れていない時代に、微小な生命だけがかろうじて光を利用していた“地熱のオアシス”を物語っています。

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