古い石灰岩のテラスに再生したインド太平洋のサンゴ礁
氷河時代 — 2.6 — 0.01 Ma

古い石灰岩のテラスに再生したインド太平洋のサンゴ礁

更新世後期、およそ12万〜2万年前の海面低下期、インド太平洋の暖かな浅海では、波に削られて固結した古いサンゴ石灰岩段丘の上に、ミドリイシ属(Acropora)の枝状群体とハマサンゴ属(Porites)の巨大な塊状群体が再び生きた礁を築いていました。画面には、白い炭酸塩砂の上で大きく殻を開くオオシャコガイ Tridacna gigas、枝サンゴの上を群れるデバスズメダイ類 Chromis、藻を削るブダイ属 Scarus、そして段丘縁を巡るツマグロ Carcharhinus melanopterus が見え、氷期の海でも熱帯の“避難所”となったサンゴ礁生態系の豊かさを物語ります。露出と再冠水を繰り返したこの化石段丘は、変動する海面の記録であると同時に、深い時間のなかで生命がしぶとく居場所をつなぎ続けた証拠でもあります。

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