デボン紀のサンゴ礁縁部とファボシテスおよびストロマポラ
デボン紀 — 419 — 359 Ma

デボン紀のサンゴ礁縁部とファボシテスおよびストロマポラ

海底
後期デボン紀(約3億8000万~3億6000万年前)の暖かな浅海炭酸塩台地の縁では、太陽に照らされたストロマトポロイドと床板サンゴの礁頂が、たちまち薄暗い外棚~上部斜面へと落ち込み、砕けたファボシテス(Favosites)やアルベオリテス(Alveolites)の礁性礫が斜面を流れ下ります。瓦礫のあいだには角サンゴのヘリオフィルム(Heliophyllum)が立ち、上空の水中には小型アンモノイドのアゴニアタイト(Agoniatites)や、静かに垂直姿勢を保つ直角貝のオルソコニック・ノーチロイドが漂っています。明るい礁から暗く低酸素ぎみの前礁斜面へ移るこの光景は、デボン紀の海でサンゴ礁生態系と外洋性生物が接する境界を、深い時間の一瞬として鮮やかに伝えています。

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