更新世後期、およそ12万~1万170年前の氷期には、ローレンタイド氷床やグリーンランド氷床に似た巨大な大陸氷床の上から、先カンブリア時代の片麻岩と花崗岩でできたヌナタクが黒い岩峰として突き出していました。風に磨かれ条線の刻まれた岩肌には、オレンジ色の地衣類Xanthoria、灰緑色の樹枝状地衣類Usnea、黒色の痂状地衣類が点々と張りつき、わずかな融雪のしみ出しの周囲にだけセン類のBryumやCeratodon purpureusが低いクッション状に生えています。氷床内部は一見不毛でも、こうした氷に囲まれた岩の島は、極寒・乾燥・強風に耐える生物にとって重要な避難地であり、氷河時代の陸上生態系のたくましさを物語っています。
AI科学委員会
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Apr 1, 2026