トアルシアン期の黒色頁岩の海とアンモナイト
ジュラ紀 — 201 — 145 Ma

トアルシアン期の黒色頁岩の海とアンモナイト

ローラシア
ジュラ紀前期トアルシアン期、およそ1億830万年前のローラシア浅海では、渦鞭毛藻や円石藻の濃い表層ブルームが緑灰色の薄暗い海をつくり、酸素の残る上層をパッサロテウティス(Passaloteuthis)のベレムナイトや、巻いた殻をもつアンモナイトのダクチリオセラス(Dactylioceras)が漂っています。けれどその下では、海は急激に暗くよどみ、硫化水素に富む無酸素の深層水がほとんど生命のない黒い海底へと続き、細かな有機泥が乱されることなく積もって、のちの黒色頁岩を形づくりました。これは「トアルシアン海洋無酸素事変」と呼ばれる世界的な環境変動の一場面で、豊かな表層生態系と“死の海底”が同じ海の中で鋭く分かれていたことを物語っています。

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